おかげさまで、今年の国有林藪刈りも、抜けるような青空の下、大勢の方々のご協力を得て無事に終了しました。皆様、本当にありがとうございました。
当日現地で作業してくださったのは、なんと約140人!
このうち約30人は、長野国有林森林整備協会という県内の林業者さんたちの組織で、毎年、午前中は、石尊山の登山道入り口付近を、午後は、西部小学校ウラの国有林エリアの復習作業(前年までに倒木等を片付けた場所に新たに雑木が生えてくるのを防ぐための刈り払い)をやってくださいます。
差し引けば、今年の一般参加者の方は約110人。もちろん過去最高です。藪刈り活動の理念に共感し、一緒に汗を流して下さる方がこんなに増えてきたなんて、感謝の気持ちでいっぱいです。
でも、全体をマネジメントする事務局長の立場としては、イヤもう、ホント、連絡と安全管理への目配りで、準備段階から当日まで、とにかく目が回りそうなのです。実行委員会のメンバーは、みんな藪刈り作業をやりたがるので、誰もマネジメント役を変わってくれません。私もみんなと一緒に作業がしたいよう。
という愚痴はここまでにして(汗)、当日の様子をお伝えします。
今年は、西部小PTAや子ども会の皆さんがご縁を広げて下さったおかげで、何と親子参加が10組近くになりました(昨年は2組)。そこで、子どもたちにガンガン手伝ってもらえる作業として、積み上げておいた倒木を事前に細かいチップにして、それを林床にまく作業を行うことにしました。
今までは、資金の目処が立たなくて、倒木をまとめて数カ所に積み上げておくだけだったのです。でも、昨年度から商工会西支部さんの社会貢献活動の一環として資金を提供していただけることとなりました。しかも、町内の某企業さんが実質赤字の料金で作業を請け負って下さったので、大量の倒木を粉砕してチップにすることができました。林床にチップを5~10センチの厚さで敷き詰めれば、そこから下草や雑木が生えなくなるのです(山道の遊歩道などは、だから維持されているんです)。
110人のうち、親子組プラスαで30人がチップまき作業を担当。ただ…。「子どもたちでも楽しめる作業です!」と銘打って募集したのですが、実は相当にキツイ作業で、大人の方が早々に音を上げ、「むしろ子ども身の軽さと体力がないと続けられない作業だった…」という状況に(笑)。いえいえ、大人の皆さんも噴き出る汗をぬぐいながら、見事に作業をして下さいました。おかげで、倒木のかたまりがあったエリアを、スッキリ見通しよくすることができました。
さて、残る80人は、恒例の藪刈り作業です。つまり藪が凄まじいエリアに分け入り、雑木や枝葉を刈り払い、足下に大量に転がっている倒木を玉切りにして、それを手作業で一斉に片付ける、いつもの大変な肉体作業です。
例年は、通学路沿いの林縁を押し上げて緩衝帯を作るのですが、今年は来年以降、子どもたちや地域の方々、お客様に森林散策のプログラムを企画・提供できるようにと、森林内の拠点作りをすることにしました。林縁だけきれいにしても、やはり森林の中には入れなければ、森林を歩く楽しみも今イチですものね。
ただし、森林内に拠点を作るのは大変なんです。大勢で中に入ろうにも、内部はギッシリ倒木と雑木で、その倒木と雑木を片付けようにも、周りは全部倒木と雑木だらけなわけです。そもそも大人数で中に入るにも、藪こぎみたいなことが必要になります。
そのため、林内拠点を作るために、藪刈り実行委員会のメンバーで、事前に3回、林内にスペースを設ける作業を行いました。これ、実は本当に大変な作業でした。地図に照らして測量し、トゲやウルシだらけの場所で開けた空間を少しずつ広げ、当日の参加者の人数を見込んで作業の段取りを検討する…。これを十分に練っておかないと、当日の朝になって大混乱してしまいます。
でも、十二分に準備しておいたおかげで、当日は、80人が朝から一気に作業できました。いやはや、本当によく頑張った~という感じで、夕方に作業を終えてみんなで現地を確認し、改めて達成感をひしひしと感じることができました。各班の写真、みんな満面の笑顔です(ゲッソリ疲れた表情の方もいますが…笑)。
なお、現地は、季節によってクマが出没するエリアです。人間にとっての逃げ道等が完成するまで内部に入るのは危険です。森林内で万が一クマとの遭遇があった場合、実行委員会や森林管理署は一切責任を負いませんし、またクマを加害者扱いする考え方もしたくありません。くれぐれも身勝手な行動は慎んでいただきたいと思います。
というわけで、それぞれ異なる3種類の作業が無事に終わって、誰も怪我せず笑顔で閉会式を迎えたときには、本当に安堵しました。皆様、お疲れ様でした。
終了後は、もう本当に恒例になった大懇親会。今年の参加者は、何と70人!! 会場となっている借宿公民館の会場がいよいよ狭くなってきました(笑)。
合計2時間半、それぞれお酒を飲んで賑わう時間もあれば、南京玉すだれの余興で拍手喝采の時間もあります。また、初参加の方、事前の準備段階から縁の下の力持ちで頑張ってくれた方、地元の重鎮の方など、いろいろな立場の方からご感想を頂戴しながら会場一帯となって盛り上がる時間もあります。でも、みんな一緒に汗を流したからこそ、立場も年代も超えて、仲良く互いを慰労できるんですね。
来年は、藪刈り行事が開始して、いよいよ10年目です。今年参加できなかった方も、来年は是非ご一緒しましょう。賑やかに楽しく食べるお弁当、美味しいですよ~!!
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